飛鳥未来高等学校・飛鳥未来きずな高等学校・飛鳥未来きぼう高等学校
2024年10月30日
【飛鳥未来きずな高等学校】教員インタビュー
飛鳥未来きずな高等学校は日本全国にキャンパスがある単位制・通信制高校です。専門学校・短大・大学・通信制高校・保育園などを全国で運営している学校法人三幸学園が母体です。
学校法人三幸学園は「技能と心の調和」を教育理念に掲げ、創業から45年以上、様々な事業を展開し続けています。学園・学校・教員と、通信制高校内に止まらず学園全体が密に連携し、生徒一人ひとりを手厚くサポートしています。
今回はそんな飛鳥未来きずな高等学校で働く魅力や働き方、教育体制などについて、お茶の水キャンパスで教員として活躍されている福島先生にご自身の経験を踏まえてお話しいただきました。
【お話を伺った人】
飛鳥未来きずな高等学校
お茶の水キャンパス
福島 円香先生
新卒入社から教員として活躍中。三幸学園に入社の理由とは
まず、福島先生のご経歴を簡単に教えていただければと思います。
私は新卒採用で三幸学園に入社して、4年目になります。はじめに飛鳥未来きずな高校のお茶の水キャンパスに着任してから、同じキャンパスで働いています。
もともと教育業界を目指していて、公立の教員採用試験を受けたり、私立学校の求人を見たりしていく中で三幸学園、ひいては飛鳥未来のことを知って入社を決めました。
公立高校や他の私立高校と比較して、三幸学園さんを選ばれた理由をお伺いできますか?
理由はいくつかありますが、一番大きい理由は様々な教育の環境で仕事ができるという点です。
私が配属されているのは学校事業の高校分野ですが、三幸学園は大学や専門学校なども運営しています。なので、将来的に違う学校種や職種を経験できたり、全国転勤が前提の総合職であることもあって様々な環境で経験をつめたりなど、多様な可能性があるのが魅力に感じました。
また、業務内容の幅広さも入社理由の一つです。三幸学園では一人の教員が、生徒の教務だけではなく、広報・就職・進学のサポートも一貫して担当します。教員でありながら、学校内の仕事だけではなく幅広い業務を経験できるため、早いうちから色んな経験値を貯めて成長できるのではと考えたんです。
通信制高校を中心に就職活動をされていたわけではないと思うのですが、実際に通信制高校で働いてみた感想をお聞かせいただけますか?
私自身、ずっと全日制の学校に通ってきたので、通信制の学校はどんなところなのか、どんな生徒がいるのか見当もつきませんでした。正直にいうと「やんちゃな子が多いのかな、みんな不登校なんじゃないかな」と色々想像していたんですね。
でも、実際は想像と異なり、目的を持って通信制の学校を選んだ生徒たちや、自分の夢や趣味のために頑張っている生徒たちなど本当にいろんな子たちの姿がありました。
自分に合った通い方の中で最大限勉強もやりたいことも頑張ろうとしている生徒にとって、その生徒のペースで学習ができる非常にいい学習形態だと思います。様々な生徒の可能性をつぶさずに、むしろ育てて伸ばしてあげられる学校だと、働き初めて感じるようになりました。
飛鳥未来さんで教員として働く魅力、やりがいをお伺いできればと思います。
高校の入り口から出口まで、一貫して生徒に強く関わって、サポートができる点が一番の魅力だと考えています。最適な進路を一緒に考えながら指導したり、ちゃんと卒業ができるようサポートしたりしていく中で生徒の成長を一番近くで見守れるのがやりがいです。
入学して来るときは、未来のことなんて何も考えられない状態だった生徒も、夢を持って卒業していく姿を見ると「指導をして良かった、ちゃんと卒業させてあげられて良かった」と心から感じます。
一緒に働かれている先生の雰囲気や、職場の雰囲気もお伺いできますか?
お茶の水キャンパスには同期がいなくて、はじめは先輩ばかりでした。1年目は、周りの人が忙しそうだとわからないことがあっても聞きづらいこともあると思いますが、三幸学園のみなさんはとても優しくて、忙しい時でも手を止めて話を聞いてくれたり、親身になってくださったり、わからないことも尋ねやすい環境です。
職場の雰囲気もすごく明るくて、教職員同士の仲は本当にいいと思います。和気あいあいとしながら、生徒のために一体となって日々業務に取り組んでいますね。
先生たちが仲がいいと学校全体の雰囲気が良くなって、生徒たちも学校に通いやすいと感じますよね。
教務・広報・就職・進学の業務を一気通貫で行う教員の働き方
福島先生は現在、クラス担任をされているのでしょうか?
お茶の水キャンパスは通い方ごとに学年でクラスがあって、生徒の在籍数によって複数クラスある学年もあるんですね。
週1回ホームルームで必ず登校する「スタンダードスタイル」の1年生のクラス、月1回ホームルームで必ず登校する「ベーシックスタイル」の2・3年生のクラス、計3クラスを担任しています。
生徒の登校回数が少ない分、担任を持つクラスが複数あることは通信制ならではだと感じています。
3学年それぞれクラス担任をされているということですよね。全日制高校だとなかなか考えられない状況だと思います。具体的な働き方を教えていただいてもよろしいですか?
まず、現在担当している授業は「3DAYスタイル」の金曜日の1コマのみです。全日制高校と同じように先生が教壇に立って行うスタイルで授業をしています。
担任業務としてはホームルームがあります。スタンダードスタイルのホームルームは毎週火曜日に2時間連続で実施しているのですが、その時間で行うレクリエーションなどは毎回教員側で準備をしています。
あとは生徒指導の業務が多く、一番大事なのが生徒がちゃんと単位を修得できるようにすることです。生徒が自由にできる学習スタイルだといっても、全部が全部自由だと通学すべき日に来なかったり、レポートを後回しにしたりということも少なくありません。
生徒が通学してきたタイミングで、授業以外の時間をとって今週はどの授業に出るか計画を立てたり、その計画が遂行できているのかを確認をしたりしています。できてない場合やそもそも登校していない場合は、生徒・保護者の方に連絡しています。他には、3年生だと進路相談をしますので、1日に数人と面談しています。
教科指導より生徒指導がメイン業務なんですね。
そうですね。常勤教員に関しては今後も生徒指導がメインだと思います。
全日制高校だと週20コマくらい担当されている先生もいらっしゃると思いますが、飛鳥未来では講師の方と分担しているので、授業のコマ数は比較的少ないですね。
なので、常勤教員は担任業務や生徒指導のほか、広報対応が主になります。土日のオープンキャンパスをはじめ、毎日の個別説明会や広報業務を行っています。中学3年生からの見学予約が入ったら、その対応をしています。
元々、教員でありながら広報業務を行うことは考えていなかったかと思うのですが、実際に広報まで担当することになってどのように感じていらっしゃいますか?
日々の担任業務や行事の企画実行などと並行して広報業務をこなすことになるので、時間繰りに関して大変だと感じることがあります。
一方で、担任が広報業務に関わるメリットも大きいなと感じています。入学前から生徒と関わることになるので、最適な学校生活を一緒に考えて、提案することができます。実際に入学を決めてくれるとやりがいも感じますし、システムとしてもいいなと思ってます。
生徒と関わる機会が多くなり、やりがいも大きいということですよね。とはいえ、業務範囲が広いので、オーバーワークを心配される方もいらっしゃると思うのですが、その点はいかがでしょうか?
正直にいうとキャンパスによると思います。でも周りの方を見ていても、仕事とプライベートは両立できていると感じています。
例えば、新卒メンバーが多いと周囲がサポートに入る必要があるので、残業が増えてしまうことはあります。ただ、全員が残業しなければならないことはなく、時短勤務の方はちゃんと定時に帰ることが可能です。
休みもちゃんと年間120日に加えて、有給休暇を取得できています。お話したとおり土日出勤もありますが、6連勤以上にならないよう平日に代休をとるなど調整されています。
生徒が毎日登校してくるわけではないからこそ、平日に休むことができて、ワークライフバランスを充実させることができるのは通信制ならではですね。
マンツーマンでのOJT研修でスムーズに業務に慣れることができる
教員として働くにあたって、不安や苦労を感じたことはありますか?
大学卒業してすぐに自分が先生になるということに関しては不安がありました。
でも業務の進め方などについては研修もありましたし、分からないことがあっても、先輩方と一緒に確認しながら進められたので、大きな不安を感じたことはありませんでしたね。
教育体制や研修制度について教えてください。
まずOJT担当が入社からついて、日々の担任業務などの進め方を教えてもらいます。マンツーマンでしっかりと教えてもらいながら進めることができ、定期的に面談を設けてくれたので、安心しながら仕事することができました。
入社前の学生の時から研修があって、まず年間3回程度の内定者研修があります。他にも、通信教育でビジネスマナーを学べたり、希望者を対象に現場インターンシップが実施されたりしています。
新卒・中途問わずにある研修としては入社時研修や、毎年実施される入社1年目から4年目が対象の階層別研修があります。
入社2年目以降は、50以上の講座から希望する研修を1つ選んで、受講することが可能です。例えばパワーポイントやエクセルの活用方法など、内容は多岐に渡り、様々な学習機会が用意されています。
OJTでマンツーマンで教えてもらって良かったと感じたことがあればお話いただけますか?
教務や単位などの研修は入社直後にありました、実際に働くとなるとやっぱりわからないことだらけです。
例えば「ホームルームはどうやるのか」「3者面談は何をするか」といったちょっとした疑問は、誰に聞けばいいのか最初は分からなくて、聞くのをためらってしまう方も多いと思います。
でも、ここでは「OJT担当の先輩に聞けばいい」と迷うことなく質問でき、たくさん相談しても優しく丁寧に答えてくださいます。業務上の疑問はすぐ解消でき、スムーズに仕事に慣れていくことができたので、とても良かったと感じました。
育児と両立しながらなど、多様なキャリアパスを実現可能
三幸学園さんに入社された理由として、高校以外にも多様なキャリアパスを描けることも挙げられていましたが、実際に希望するキャリアパスを実現できるのでしょうか?
必ずしも希望通りに配属される訳にはいかないですが、年に一回、自身のキャリアについてのヒアリングが行われます。
同じ部署に3年間在籍した人を対象に、希望する部署に異動を申請できる「キャリアチャレンジ制度」などもあります。自分の希望するキャリアを実現してる方や新たなキャリアを開拓されている方も多いですね。
違うキャンパスへの異動なども可能なのでしょうか?
異動が可能というよりは、「異動」があるという勤務職種です。高校だけではなく、専門学校を含め、三幸学園全体への異動があります。
育休・産休を取得されて育児と両立されている方も多いですか?
福島先生
たくさんいらっしゃいます。学園全体でも女性の割合が高く、基本的に私が関わらせていただくのも女性が多いんですね。お茶の水キャンパスは女性の方が多く、責任者も女性で育児をしながらご活躍されています。
小6までのお子さんがいる方は、時短勤務での働き方も可能で、お茶の水キャンパスでは3名の方が時短勤務で働かれています。いろんな働き方ができる職場だと、周囲の先輩方を見ていて感じます。
生徒の成長を感じ、自分の成長ややりがいにも繋げられる職場
最後に求める人物像を踏まえて、読者に向けてメッセージをお願いします。
飛鳥未来は生徒の成長を感じることができる職場だと実感しています。学内だけではなく、学校外の活動を頑張っている生徒もたくさんいるのが通信制高校の特徴です。頑張っている生徒の姿を知れたり、たくさん褒めてあげられる部分があって、日々やりがいを感じます。
生徒の成長をサポートし見守ることが、自分の成長ややりがいにもつながると考えているので、やりがいを重視している方にはピッタリな職場だと思います。
常勤の教員は教科指導よりも生徒対応の時間が多いので、生徒のことを考えどんどんと行動に移していける方が向いていると思います。生徒に愛情を注いで、高校生活をサポートし成長を喜べるような人と一緒に働けたら嬉しいです。
教員一人で「教務・広報・進路」から生徒をサポートされていくとのことですので、教員としてだけではなくビジネスマンとしても多様な経験を得られる環境だと感じました。また、思い思いのキャリアを切り拓ける制度が整っているので、教育への熱い想いをお持ちの方はもちろん、成長意欲が高い方にもフィットしそうですね。
本日はありがとうございました!