飛鳥未来高等学校・飛鳥未来きずな高等学校・飛鳥未来きぼう高等学校

2025年08月29日

【飛鳥未来きずな高等学校】教員インタビュー

飛鳥未来きずな高等学校は、日本全国にキャンパスを展開する単位制・通信制高校です。専門学校や短大、大学、保育園など幅広い教育事業を全国で展開する学校法人三幸学園が母体となり、学園全体が連携して一人ひとりの生徒に寄り添ったサポートを行っています。

運営母体である学校法人三幸学園は創業から50年、「技能と心の調和」を教育理念に掲げ、教育を通じて社会に貢献しています。専門学校や短大、大学、保育園など幅広い教育事業を展開。全国で120校以上を経営し、毎年1万人以上、延べ20万人もの人材を社会に送り出しています。

今回は、飛鳥未来きずな高等学校 大宮キャンパスで情報科の教員として活躍している高木さんにお話を伺いました。2025年に入職したばかりの新卒1年目でありながら、生徒と真剣に向き合い、学級運営や授業、さらには広報活動まで幅広い業務に挑戦しています。実際に働き始めて感じたやりがい、通信制高校だからこそ実現できる教育の魅力などを語っていただきました。

 

インタビューに応じてくれた飛鳥未来きずな高等学校の高木先生

 

学校法人三幸学園
飛鳥未来きずな高等学校
大宮キャンパス
高木 華乃 先生

 

志望理由は、「入口から出口まで」寄り添える教育と生き生きと働く教職員の姿

▶︎編集部

高木先生は25卒の新卒1年目で教員として活躍されているとお伺いしました。先生が教員を目指したきっかけを教えてください。

 

▶︎高木先生

もともと「絶対に教員になろう」と考えていたわけではなく、大学は経済学部を卒業しました。興味があったので商業や情報の教員免許は取得しましたが、それはあくまで将来の選択肢の一つとして考えていた程度です。就職活動も教育業界が第一志望ではありましたが、営業や広告業界にも興味があったので、幅広くさまざまな分野を見てきました。


ただ、私の中にずっとあったのは、「誰かの人生にプラスの影響を与えたい」という思いです。そんな折、鹿児島の離島にある小中一貫校を訪れた経験が大きな転機になりました。そこでは、これまで学校に通えなかった子や、いじめを経験した子、都会に住んでいながら自然の中で学びたい子など、さまざまな子どもたちと出会いました。その中で、ある子が「ここに来て毎日通えるようになり、すごく楽しい」と笑顔で話してくれたんです。その瞬間、これが自分のやりたいことだと実感し、通信制高校の教員という道を意識するようになりました。

 

▶︎編集部

三幸学園さんを志望した理由はなんでしょうか?

 

▶︎高木先生

「通信制高校の教員」を意識しつつも、通信制高校や教員という選択肢にこだわっていたわけではありませんでした。そのため、私立高校や公立高校は視野に入れず、企業を中心に就職活動を行っていました。最終的に三幸学園を志望したのは、学校らしさと企業的な側面が両立していること、そして「入口(入学)から出口(卒業)まで」をモットーに掲げ、一人ひとりの生徒に寄り添った教育を実践している点に魅力を感じたからです。


また、ホームページで教職員が生き生きと働いている様子を見て、「こういう職場で生徒と関わりたい」と思えたのも大きな理由です。さらに、入社前に地元で参加した内定者インターンでは、実際に先生方が「生徒と毎日関わることで元気をもらっている」ことを肌で感じました。職員室もオープンな雰囲気で、生徒が気軽に訪れる環境があり、「学校=職員室が怖い場所」というイメージは全くありませんでした。そうした経験の積み重ねが、この学園を選ぶ決め手になりました。

 

▶︎編集部

入職前後でギャップはありましたか?

 

▶︎高木先生

職場環境に関しては、特にギャップはありません。内定者インターンは3日程度でしたが、その間にも教職員の明るく優しい雰囲気や、生徒のために尽力する情熱を感じられました。入職後に改めて社風や風土に触れても印象は変わらず、むしろ好印象が強まりましたね。


通信制高校に対しては、当初「静かな子や学校に通えなかった子が多い」というネガティブなイメージを持っていました。しかし実際には、夢のために自由な時間を確保したい生徒もいれば、過去に学校に通えなかった生徒もいるなど、さまざまな背景を持つ生徒が在籍しています。皆、楽しそうに学校生活を送り、生徒会やオープンキャンパスの運営に積極的に関わっていて、学校行事も盛大で、文化祭では合唱やダンスを披露する生徒がたくさんいます。


短期間のインターンだけでは見えなかった一面で、自分がこれまで抱いていたイメージと全く異なっていて驚かされました。

 

教務・広報・進路支援と、1年目から多彩な経験ができる環境

オープンキャンパス中の飛鳥未来きずな高等学校の高木先生

 

▶︎編集部

現在の業務内容について教えてください。

 

▶︎高木先生

クラス担任を持ちながら情報の授業を担当しています。週1日登校の「スタンダードスタイル」の1年生クラスと、月1日登校の「ベーシックスタイル」の2年生クラスを受け持っています。授業は週8コマほどで、生徒がレポートに取り組み、分からないところを個別にサポートする形が基本です。週に1回行われる全体授業では、スタンダードスタイル・ベーシックスタイル・ネットスタイルの生徒たちを対象に授業を行っています。さらに、3DAYスタイルの1年生に対しては、全日制高校と同じように教壇に立ち、授業を展開しています。


また、教務として学習状況や進路相談、生活面のフォローを行うほか、オープンキャンパスや学校説明会、合同説明会での学校紹介など広報活動にも携わっています。SNSやパンフレット用の写真撮影、中学生との交流もあり、人と関わることが好きな自分にとってはとても楽しい業務です。新卒1年目から教務・広報・進路支援と幅広い経験を積めるのは大きな魅力だと感じています。

 

▶︎編集部

幅広い業務を担当されていますが、1日の働き方はどのような流れですか?

 

▶︎高木先生

授業は10時から16時までで、その後は広報や教務の業務、生徒の学習状況の確認などを行うのですが、曜日によって大きく異なります。月曜日はほぼ授業で、ベーシックやスタンダードの生徒への個別授業に加え、3DAYスタイルの授業も1時間入っています。金曜日はホームルームがあり、その他の日は生徒のフォローや事務作業、職員室に訪れる生徒への対応などをしています。全体としては、授業と事務業務が半々といった感覚です。

 

▶︎編集部

広報の業務にある、合同相談会やオープンキャンパスは土日に行われますよね?

 

▶︎高木先生

はい、毎週ではありませんが、基本的に土日は広報の日としてオープンキャンパスの運営や中学3年生への対応を行います。月に3回ほどの頻度で、全員が同じ日に出勤するわけではなく、シフト制で調整できるため、無理なく働けています。平日に休みが取れることもあり、自分のペースを大事にしながら働けています。

 

通信制ならではの授業運営の難しさと生徒の成長を見守るやりがい

▶︎編集部

教員として働く上で心掛けていることなどはありますか?

 

▶︎高木先生

大学を卒業してすぐに教員になったので、何でも完璧にできるわけではありません。でも年齢が近いからこそ、生徒の気持ちを理解できる部分があると思っています。私は素直さを大切にしていて、分からないことは「分からない」と正直に伝えるようにしています。まだ入職1年目という立場を活かし、生徒の言葉や気持ちに敏感に耳を傾けながら、寄り添う姿勢と生徒と一緒に成長していくことを心がけています。

 

▶︎編集部

働いていて「学校や学園のこの部分が面白い」と感じるのはどんなところでしょうか?

 

▶︎高木先生

行事の多さが飛鳥未来きずな高校の大きな特徴で、先生と生徒が一体となって取り組む姿は大きな魅力です。学校外で努力を重ねている生徒が、文化祭などでその成果を披露してくれる場面を見ると、生徒に自由な時間が多い通信制ならではの良さを実感します。


あとは、オープンキャンパスの場面ですね。先生だけでなく在校生が主体となって動くのがとても面白いと感じます。中学3年生や保護者の方が、在校生の言葉や姿を見て「この学校に入りたい」と思うことも少なくありません。入学前に憧れた在校生の姿が、そのまま入学の決め手になることもあります。通信制高校でありながら、行事やオープンキャンパスを大切にしているからこそ見られる光景なのだと思います。

 

▶︎編集部

やりがいや印象に残っているエピソードを教えてください。

 

▶︎高木先生

「これがやりがいだ」と断言できるものはまだ見つかっていませんが、日々の中で小さな積み重ねを感じています。たとえば、ホームルームで毎回実施しているアンケートで「文化祭を頑張って良かった」「先生と話せて良かった」といった前向きな声が増えてきました。入学当初はネガティブなことしか書けなかった生徒が、少しずつ肯定的な言葉を口にしてくれるようになったことは大きな変化です。文化祭で合唱に一生懸命取り組む姿や、成長を実感できる瞬間を見ると、「この子たちの成長を見守り続けることにこそやりがいがあるのかもしれない」と思うようになりました。

 

▶︎編集部

では、働いていて苦労している点や難しいと感じる部分はありますか?

 

▶︎高木先生

授業の仕方や生徒との関わり方は、やはり難しさを感じる部分があります。私は全日制高校出身で、教育実習でも一斉授業しか経験していなかったので、通信制高校の授業スタイルに戸惑いましたね。一人ひとり学ぶペースが異なるため、その都度合わせた指導が求められるんです。


特にベーシックスタイルやネットスタイルの生徒は、スタンダードスタイルの生徒と比べると、顔を合わせる頻度が少ないです。そのため、信頼関係がまだ十分に築けていない状態で授業に臨むことも多く、「どんな生徒が来るのか分からない」という難しさがありました。週1回や月1回しか会えない生徒に対して、どんな距離感で関わればいいのか、どんな声をかければいいのか、今も試行錯誤を続けています。

 

ファミリーのように温かく、新人でも安心して働ける職場

飛鳥未来きずな高等学校_大宮キャンパスの教員の皆さん

 

▶︎編集部

大学を卒業して間もなく教員になることに戸惑いはあったと思いますが、入社前後で研修やサポートはありましたか?

 

▶︎高木先生

研修制度は非常に充実していると思います。入社前には内定者研修や希望制のインターンがあり、入社後も新卒全員が集まる研修が数日間行われます。そこでマナーや名刺交換の仕方、先輩への声かけの練習、さらには営業体験まで幅広く学びました。特に「先輩に質問する練習」を経験したことで、現場に出てからも安心して質問できるようになりました。


また、OJT制度も整っています。教務には教務経験のある方、広報には広報経験のある方がついてくれるので、業務に精通した人から直接学ぶことができます。業務は幅広いので最初からすべてを教わるのではなく、進めながら疑問が出たときに都度教えてもらう形です。


授業の進め方や生徒対応の細かい点まで丁寧に指導してくださり、席も隣にしてもらえるので、すぐに質問できる環境が整っています。特に授業に関して、教育実習等では全体授業しか体験していなくて、オンラインや個別指導の経験がありませんでした。それでも、OJTの先輩が詳しく教えてくださっているので、不安なく授業に臨めています。

 

▶︎編集部

職場の環境や雰囲気についてお伺いできますか?

 

▶︎高木先生

大宮キャンパス内には常勤教職員が、全体で20人ほどいます。新卒1年目教職員は私だけですが、職場の雰囲気は「ファミリー」という言葉がぴったりで、優しく親やすい方ばかりです。交代勤務で人数が少ない日でも、誰とでも気軽に話せる環境が整っているので、とても居心地がいいです。


大学生時代のインターン先の福岡キャンパスでも同じように明るく相談しやすい雰囲気を感じたので、学園全体として共通する風土なのだと思います。専門学校を含め学園全体で先生たちが生き生きと働いているからこそ、生徒たちも自然と明るく積極的になっていると感じます。

 

▶︎編集部

高木先生の今後の目標をお聞かせください。

 

▶︎高木先生

まずは担任しているクラスの生徒たちの成長を近くで見守り、卒業までしっかりと送り出すことです。


いずれは地元の鹿児島や福岡のキャンパスなど、他のキャンパスの生徒とも関わってみたいですし、専門学校での勤務にも挑戦してみたい気持ちがあります。将来的には、希望する部署へ異動を申請できる「キャリアチャレンジ制度」を活用できたらと考えています。

 

一人ひとりの生徒の成長を見守り、伴走する姿勢を大切にしたい人におすすめ

飛鳥未来きずな高等学校の高木先生

 

▶︎編集部

最後に、通信制高校で働くことに興味のある方へのメッセージをお願いします。

 

▶︎高木先生

通信制高校の一番の魅力は、一人ひとりに寄り添ったサポートができることです。通信制高校では教科指導に加えて生徒との関わりや教務的な業務にも十分な時間を割けるため、生徒に合わせた柔軟な支援が可能です。入学から卒業までの過程を近くで見守れることも通信制ならではの魅力で、1年生のときに不安定だった生徒が3年生になる頃には大きく成長している姿を見られるのは、本当にやりがいを感じられる部分だと思います。


飛鳥未来きずな高校は、やりがいにあふれ、自分の経験や言葉で生徒と関われる環境です。ここで働けて「本当に良かった」と心から思っています。教科を教えることだけでなく、生徒一人ひとりに寄り添いたい人、入学から卒業まで長く生徒を見守りたい人、生徒と関わること自体が好きな人にとっては、本当に楽しく働ける職場ではないでしょうか。


高校生と関わりたい、少しでも生徒の人生を明るくしたいという気持ちがある方には、通信制高校の教員はとても向いていると思います。そういう思いを持っている方には、ぜひ通信制高校で働いてほしいと思います。

 

▶︎編集部

教職員の方同士の雰囲気も温かく、相談しやすい文化が根付いているので、初めての方でも安心して挑戦できる職場だと思いました。生徒の成長を間近で感じられるだけでなく、幅広い業務に携われるので、教育への熱い思いを持つ方はもちろん、成長意欲の高い方にはフィットするのではないでしょうか。本日はありがとうございました!


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