クラーク記念国際高等学校

2024年09月17日

【 クラーク記念国際高等学校】教員インタビュー

クラーク記念国際高等学校は1992年開校した、広域通信制高校です。全国にキャンパスを展開し、1万人以上の生徒が在籍しています。

「夢・挑戦・達成」の精神を教育理念に掲げ、生徒一人ひとりの目標や学習プランに合わせた通学スタイルや、多彩なコースを用意。創立以来、時代の変化を見据えながら”新しい教育”と向き合い、常に挑戦と創造を続けています。

今回はそんなクラーク記念国際高等学校で教職員として働く魅力や働き方について、さいたまキャンパス・キャンパス長の岩﨑先生にお話を伺いました。

 

インタビューに応じてくれたクラーク記念国際高校の岩﨑先生

【お話を伺った方】
クラーク記念国際高等学校
さいたまキャンパス
キャンパス長
岩﨑先生

教員、コース立ち上げ、キャンパス長…12年間の経験や学びとは

▶︎編集部
まず、岩﨑先生のご経歴を簡単に教えてください。

 

▶︎岩﨑先生
大学卒業後にクラーク記念国際高等学校(以下、クラーク)に入職して、今年で12年目になります。千葉キャンパスの全日型コースで5年、単位制(現:SMART)コースで4年教員を務めました。その後、さいたまキャンパスにてSMARTコースのキャンパス長を、現在はさいたまキャンパス(全日制コース)にてキャンパス長を務めています。

 

▶︎編集部
岩﨑先生がクラークさんに入職された理由や経緯をお伺いできますか?

 

▶︎岩﨑先生
元々教員になりたいという思いがあって、学校を中心に就職活動をしていて私立の全日制高校からも内定をいただいていました。

 

クラークのことは就活の中で知り、学校説明会に参加したんです。自由さと学校らしさが併存していることに魅力を感じて面接を受けてみることにしました。

 

面接時に「一緒に面白い学校を作りましょう」と言われたことが、今でも印象に残っています。当時、教員が”学校を作る”という感覚はなく、「学校は作るものなんだ。面白そうかも」と思い入職することに決めました。

 

▶︎編集部
実際に教員としてのやりがいはどう感じられていますか?

 

▶︎岩﨑先生
生徒の成長を自分が支え、近くで見ることができるというのが、教員として楽しい部分でありやりがいだと思います。

 

事情があって入学してくる生徒が大半で、環境を変えたり自信をつけたりするだけですごい成長する子が多いんですね。中には学校の決められたシステムにはまらないために伸び悩んでいる生徒もいます。そういった子には学校の枠を超えた最適なアプローチができるので、教員が自分で考えて多方面から生徒の成長をサポートできるのは面白いと思います。

 

▶︎編集部
枠を超えたサポートは具体的にどういったことをされているのでしょうか?

 

▶︎岩﨑先生
担任時代に「勉強自体あまり好きではないけれど、英語だけちょっと好き」という生徒がいました。とにかく英語を勉強しようと伝えて、クラークの留学プログラムを活用することを勧めたんです。

 

実際にオーストラリアに留学して、その中で様々な価値観に触れることで、大学進学を考えるように。大学受験には英語以外の勉強も必要なので、それから勉強を頑張ってくれて、上智大学に合格することができました。

 

通信制とはいえ学校ですのでやらなきゃいけないことはありますが、その中で生徒の可能性にあわせて比重をかけていく部分を変えられるのはやりがいがあります。

 

▶︎編集部
生徒さんの可能性を広げられているのは、先生方の提案もありますが、学校としてさまざまな制度が整っているのも一つですよね。

 

約10年、教員としてご活躍され、現在はキャンパス長を務めていらっしゃいますが、これまでの中で特に印象に残っているエピソードがあれば教えてください。

 

▶︎岩﨑先生
千葉キャンパスで単位制コースを担当していた時に、「スマートスタディコース」の立ち上げに携わったことですね。コロナ禍以前からオンラインやEdTech教材を使った、より柔軟な形の教育を実現することを目指して立ち上げられました。

 

千葉・名古屋・大阪・京都・福岡で始まり、各キャンパスから1名ずつ教員が立ち上げメンバーに選出されて、そのうちの1人として参加しました。教員としての業務と並行しながら、オンラインで会議して、1年半くらいで走り出しました。

 

教員がコースの立ち上げに直接関わることは、ほとんどないのではと思います。授業も大事ですけど根本にある教育のあり方「学校でいかに生徒を伸ばせるか」という、より大きい学校経営からの視点を得られた非常に貴重な体験でした。

 

▶︎編集部
既存の教育を進めていくだけではなく、自分たちで新しい教育の形を作り上げていく面白さを得ることができたのですね。

 

コース立ち上げを行い、学校経営の視点を得られた上で、キャンパス長になったことで得た経験や学びはありますか?

 

▶︎岩﨑先生
裁量が大きくなったことで、学校全体を生徒に合わせて変えていく楽しさ、難しさを感じています。

 

学校は決められたことを完璧にやっていくのが大事だという認識でしたが、コース立ち上げとキャンパス長の経験を経て、学校は時代や子供に合わせて変わらなきゃいけない場所と認識が変わりました。

 

枠にとらわれない新しい教育を教員自らが考え、実践する

▶︎編集部
クラークさんの教育方針や教員の皆さんからみた魅力を教えてください。

 

▶︎岩﨑先生
クラークは「夢・挑戦・達成」をスローガンに掲げ、生徒の可能性に限界を作らずに広げていこうという風土の学校です。開放的で教育に枠を作らず、専門家や企業・地域との連携した授業を盛んに行っています。

 

特に生徒が主体的に課題を発見し、行動し課題解決する能力を身につける「探究学習」という授業が特徴的で、例えば企業の課題解決を生徒に考えさせるんですね。こういった経験は高校生ではあまりできないことだと思いますし、探求学習を通じて「勉強は苦手だけど、企業でこういう働き方をしたい」と発見する生徒もいます。

 

▶︎編集部
企業や地域と連携した授業とは、学校全体で決められたものを実施する形ですか?

 

▶︎岩﨑先生
授業内容やコース設定などはキャンパスに裁量があるんです。なので、目の前の生徒たちに対応しつつ、次の時代に必要な教育も同時並行で考えていったり、生徒の興味関心を教員がキャッチしたりして、新しい授業や教育の形を作ることができます。

 

さいたまキャンパスでは、生徒の間で韓国ブームが起きているので、探究学習で韓国語の講師をお呼びして韓国語や韓国文化について学んだり、「スポーツビジネスをやりたい」という先生がJリーグの大宮アルディージャと連携して授業をやってたりしています。自分たちの手で、いろいろ考えて授業を作れるのはおもしろいですね。

 

▶︎編集部
すでに決められた形の教育だけ行うのはもの足りない、もっと生徒のためになる授業を考えたいという方には嬉しいポイントですよね。

 

▶︎岩﨑先生
まさにぴったりだと思います。先生たちのチャレンジしたい思いを受け入れて、形にしやすい体制が整っています。自分の持っているスキルや経験を生徒に伝えて、そこから生徒を伸ばしていくことに面白さを感じる方には、魅力的な環境ではないでしょうか。

 

他の業種・職種で培った経験、スキルを活かせる場が多数ある

▶︎編集部
実際、クラークさんで働かれている方はどんな方が多いと感じていますか?

 

▶︎岩﨑先生
教員っぽくない方が多いように感じています。”教員”というと「こうあるべき」というイメージを抱いている方も少なくありません。

 

クラークの教員は自分自身の経験に基づいて「生徒にこうなってほしい。こういう力を身につけてほしい」と考えて、既存の教育に縛られずに新しいことにも積極的にチャレンジしています。ただ、自分の思い描く教育を生徒に押し付けるような教員はいませんね。

 

生徒をサポートするときは、対面で向かい合うのではなく、横並びか一歩引いて、困ったらサポートするタイプの教員が多い気がします。

 

▶︎編集部
生徒さんを先導していくより、一緒に並走しようという感覚の方が多いということですね。中途採用の方ですと教育業界を経験された方が多いのでしょうか?

 

▶︎岩﨑先生
塾や全日制高校で働いてた方、基本的には教育業界を経験されてきている方が比較的多いですが、他の業種・職種から転職されてきた方もたくさんいらっしゃいます。

 

例えば東京キャンパスのパフォーマンスコースには、元ラッパーの先生がいますし、ユニークな経歴を持った先生も多数です。

 

パフォーマンスコースの先生は教員免許をお持ちですが、所持されていない方もいます。エンジニアとして働いていた方がプログラミングを教えていたり、eスポーツで活躍していた方がeスポーツの指導をしていたり、教員免許がなくても自分のスキルを活かして活躍できる場はたくさんあります。

 

教員以外にも広報や経理などのポジションもあるので、様々な経歴をお持ちの方もご活躍いただける環境です。

 

▶︎編集部
自分の経験やスキルを活かして教育業界に携わりたいという、チャレンジ意欲がある方にはマッチしそうですね。

 

甲子園出場経験あり。オリンピック選手など、未来あるアスリートも在籍

クラーク記念国際高校の教師と生徒

 

▶︎編集部
クラークさんといえばスポーツコースもありスポーツも盛んであることも特徴だと思いますが、こちら教職員の皆さんからどのような魅力を感じていますか?

 

▶︎岩﨑先生
深川キャンパスの硬式野球部が甲子園や明治神宮大会などに出場していますが、甲子園には全国から約2000名の生徒が集まってキャンパスの壁を超えて、現地での応援に参加しました。

 

また、パリオリンピック体操に出場した岸里奈さんがさいたまキャンパスに在籍しており、オリンピック前に壮行会を開催しました。首都圏のキャンパスに通う約1000名の生徒が集まり、全国60以上の拠点をオンラインでつなぎ、学校開校以来初となる生徒在学中での夏季オリンピック出場内定をお祝いしました。

 

さいたまキャンパスには体操部があり、インターハイ出場経験もあります。2023年は札幌まで応援に行かせてもらって、団体優勝を果たせました。

 

自分の学校が甲子園出場したりインターハイ優勝したり、さらには同じ学校の生徒がオリンピック選手だったり、なかなかできる経験ではないですよね。そうしたすごいことを成し遂げた生徒の姿を見れて、応援できるのは、生徒にとっても教員にとっても非常にいい経験になっていると感じます。

 

▶︎編集部
それは通信制、全日制関わらず、とても貴重で人生の中でもかけがえのない経験ですし、先生としてもやりがいに繋がりそうですね。

 

▶︎岩﨑先生
そうですね。オリンピック選手をはじめ、大きな可能性を秘めている生徒、未来がある子どもの姿を間近で見られるのは貴重なことだと実感しています。

 

そして、そういった生徒が自分の学校に入って、直接指導に関われるのは、大きなやりがいです。

 

希望する働き方・キャリアパスも実現可能。教員が働きやすい環境に向けて整備を進める

▶︎編集部
先生たちの働き方についてお伺いできればと思います。岩﨑先生もキャンパスを異動されたり、教員からキャンパス長になられたりしていますが、

 

▶︎岩﨑先生
1年に1回、次年度の働き方の希望についてアンケートを取ります。その上で人事面談が行われて、そこで勤務地や働き方などについて改めて希望を聞かれたり、キャリアアップ・ジョブチェンジの打診をされたりします。

 

クラークには多様な働きがあり、スマートコースなら面談など生徒の個別ケアが中心ですし、留学の担当になれば引率として一緒に留学先に行きます。先生たちのやりたいことになるべくマッチするように、アンケート・人事面談を経て決定されます。

 

▶︎編集部
教員から別の職種への挑戦も可能なのですか?

 

▶︎岩﨑先生
人事面談の時に希望を出して、ポジションも空いていれば可能です。クラークに教員として入ってきて、経理や人事など本部の経営の働き方をしている方も少なくありません。

 

▶︎編集部
キャンパス長にはご自身で希望されたのですか?

 

▶︎岩﨑先生
クラークではキャリアアップ試験を経て、年数と業績を加味して決まります。僕の場合はコースを立ち上げたのがきっかけだと思うのですが、人事面談で声をかけてもらいました。僕は元々やりたい気持ちがあったので、お受けしましたが、まだ現場でやりたいことがあったら断る選択肢もあるのではないかと思います。

 

▶︎編集部
勤務地の希望も聞かれるとのことでしたが、転勤は多いのですか?

 

▶︎岩﨑先生
大きな転勤は基本的にありません。クラークは全国にキャンパスがあるので、ピンポイントで希望する配属先の「希望地域」と、転勤が可能な範囲の「可能地域」をあらかじめ聞かれるので、それによって配属が決まります。もちろん、人事面談の際に希望を聞いてもらえるので安心してください。

 

キャンパスによって特色があるので、自分の生かせるスキルややりたい職務内容によって転勤することもあります。また、結婚や妊娠・出産、キャリアアップなどに合わせて転勤となるケースもありますね。

 

▶︎編集部
ライフステージが変わっても働き続けられる環境があるということですね。育休や時短勤務など、育児と両立できる制度も整えられているのでしょうか?

 

▶︎岩﨑先生
時短勤務もありますし、出産を機にクラークの中等部に異動するなど、先生方の事情に合わせて柔軟な働き方が可能です。

 

実際、僕も二人の子供がいるのですが、出産の期間は1週間ほどお休みをいただきました。最近では保育園のお迎えを僕が担当しているのですが、周りの皆さんが育児に対して理解がありお互いに助け合いながら働くことができています。

 

▶︎編集部
教員というとなかなかお休みを取れないのでは、というイメージを持たれている方も少なくありません。この点について、クラークさんはいかがでしょうか?

 

▶︎岩﨑先生
残業や休日出勤はしないような風土が根付きはじめていて、実際少なくなっています。若手の先生は熱意もあり残りがちですが、あえて早く退勤してもらったり、積極的に休暇をとってもらったりしています。

 

休みの調整もキャンパス裁量なので、ノー残業デーや有休奨励日を設定しているところも多いです。さいたまキャンパスでは、部活の顧問をチーム制にして土・日出勤を順番に行うようにしています。

 

生徒のためを考えたらやるべきこと、やりたいことにきりはないですが、先生たちが無理し続けたらいつか限界が来てしまいます。先生たちが楽しく働いてないと、学校はうまく回らないものだと思っていますので、教職員が働きやすさを考えて環境整備を進めています。

 

「生徒の成長のために何かしたい」と考え、実行できる方と働きたい

▶︎編集部
最後に記事を読まれてる方にメッセージをお願いします。

 

▶︎岩﨑先生
根幹に「生徒の成長のために何かしたい」という思いがある方にぜひ積極的に来ていただきたいです。

 

教科はもちろん、教科以外の学習や運動など、生徒の成長につながることであれば、既存の教育の枠を考えないで、自分ができることやスキルを柔軟に活かして、どんどんチャレンジして欲しいです。そして、それができる機会がクラークにはたくさんあります。

 

クラークは若いうちに様々なことを経験させてもらえる環境だと感じています。僕は35歳で一つのキャンパスを任せていただいていますが、そういった場所はあまりないのではと思います。公立の学校で教員をしている友人に話すとびっくりされるんです。

 

任せてもらえるからこそ、新たな気づきやスキル、経験をどんどん積むことができ、スピード感を持って成長できる場です。「早いうちにキャリアアップしたい、裁量を持ってチャレンジしたい」という方にとって面白い環境ではないでしょうか。

 

実際に教員が働いている様子や、生徒の姿を見ていただけるとクラークのことを分かっていただけると思うので、ぜひキャンパス見学などお気軽に来てください!

 

▶︎編集部
クラークさんには様々な生徒さんが在籍されており、そんな生徒さん一人ひとりの可能性を広げるために、新しい教育を次々と創り上げられています。

 

既存の教育に限らず、次世代を担う子どもたちの成長につながる新しい教育の創造に携わりたい、というチャレンジ精神のある方にはまさにフィットする学校ではないかと感じました。

 

本日はありがとうございました!


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