2025年05月05日

【コラム】教員の仕事に携われる「学校インターンシップ」とは?教育実習との違いも解説

学校インターンシップについての記事のサムネ


 

就職活動を控えている大学生にとって「インターンシップ」は非常に馴染み深いものでしょう。教員を志す学生の中には、あまり関わりがないものと思っている方もいるかもしれません。実は、教員志望者の間で、就職活動の一環として「学校インターンシップ」が注目を集めているのです。

今回は学校インターンシップについて、内容や参加するメリット、教育実習との違いも踏まえて解説します。

 

インターンシップとは?

そもそもインターンシップとはどんなものなのでしょうか?

インターンシップは、学生が在学中に実施する就業体験プログラムで、将来のキャリアに関連した業務を体験できる機会です。実施期間は、主に短期(1日~2週間)と長期(数ヶ月~1年)に分かれています。インターンシップには報酬が支払われない場合もありますが、長期インターンシップでは報酬が支払われることが多く、遠方から参加する学生には交通費や宿泊費が支給されるケースもあります。

インターンシップの主な目的は、学生が実際の職場での仕事を体験することで、業界や職種に対する理解を深め、自分に合ったキャリアを見極めることです。また、学生生活の中での目標設定や、将来の方向性を見つけるためにも有益です。

 

インターンシップ参加のメリット

業界理解の促進
実際の企業で業務を体験することで、業界や職種についての深い理解が得られます。複数の企業でインターンシップに参加することで、異なる業界の雰囲気や仕事の内容を比較することも可能です。

自己分析・適性の把握
実務経験を通じて、自分がどのような仕事に向いているかを見極めることができます。働いてみることで、自分の強みや弱み、適性を理解し、将来のキャリア選択に役立てることができます。

就職活動の準備
インターンシップを通じて、仕事の内容や職場でのマナーを学ぶことができ、就職活動における準備が整います。また、長期インターンシップに参加すると、企業がその学生を評価し、早期に内定を出す場合もあります。

業界や企業の選定
インターンシップを通じて、自分の関心のある業界や企業を絞り込み、将来の職業選択における指針を得ることができます。

 

学校インターンシップとは?

学校インターンシップは、教員を目指す学生が実際の教育現場で働く経験を積むためのプログラムです。主に、小中学校や高校で行われ、学校という職場環境を体験し、教員の業務を知ることが目的です。

参加学生は授業を担当することはなく、教師のサポート役として学校業務を体験します。授業の補助や、放課後の学習指導、運動会などの学校行事の手伝いをしながら、教育現場での仕事を学びます。教員を目指す学生にとって貴重な実務体験の機会であり、学校現場の実情を理解し、教員としての適性や進路を考えるきっかけとなっています。

 

学校インターンシップのメリット

募集の幅が広い
主に教員志望の学生が対象ですが、大学によっては教職課程に属さない学生も参加できる場合があります。また、1・2年次から参加できる場合もあり、参加を通じて現場の雰囲気をつかみ、進路や適性を見直すことができます。

期間の幅が広い
教育実習は実施期間が定められていますが、学校インターンの募集は数日〜数か月と幅が広いです。教員に興味がある方は短期のものに参加したり、行事を複数体験したり落ち着いて学校現場を見たりしたい方は長期の学校インターンに参加したり、自分の希望に合わせて選択することも可能です。

教育実習前に場数を踏める
教育実習に対して緊張を感じる方も少なくありません。その前に実際の学校現場での場数を積みたいという方に学校インターンはおすすめ。学校の雰囲気を感じ、教員の仕事を知れる学校インターンに参加することで、教育実習に向けての心構えや授業の準備もスムーズにできるでしょう。

進路選択の手助け
実際の学校現場で教師のサポート業務を行うことで、教員としての業務全体を知ることができます。教育現場を体験することで、教員志望の意欲が高まることもあれば、逆に現場のギャップを感じて進路を見直すきっかけにもなります。
 

単位認定される場合ももある
 一部の大学では、大学のカリキュラムと連動しており、学校インターンシップに参加することで単位認定されることもあります。ただし、報酬なしでボランティアとして参加する場合があることも留意しておきましょう。

 

教育実習との違いは?

学校インターンシップと教育実習は、どちらも教育現場での経験を積むためのものですが、目的や内容、実施時期などに明確な違いがあります。

学校インターンシップは、学校現場の体験や教員という職業についての理解を深めることが目的です。学生は授業を担当することはなく、教員としての実務を間接的に体験し、現場の雰囲気や仕事内容を学びます。大学1年生や2年生でも参加できたり、教職課程を履修していない学生や、採用が決まった学生(採用前研修)の体験としても実施されたりすることがあります。

一方で教育実習は、実際に授業を行い、教員としての指導力を身につけることが主な目的です。学生が実際に授業を担当し、教育指導案の作成や授業の実施を通じて、教員としての実践的なスキルを磨きます。実習の最後には、研究授業を行い、他の教員の前で授業を発表することが求められます。

教職課程の必修単位として、通常は大学3年生または4年生に実施されます。そのため、教職課程をとっていない学生は教育実習に参加することができません。実施期間は、小中学校で約4週間、高校で約2週間と定められています。教育実習は実習生の指導や評価が義務づけられており、専任の指導教員が授業準備や授業実施の指導を行い、評価表を作成します。

 

学校インターンシップに参加するには?

すでに教員になることを志望している方も、本格的に教員を志望しているわけではない方も、実際に教員の仕事に携わり、学校現場の雰囲気を体感できるインターンシップは有益な体験になるはずです。学校インターンシップに興味がある方は、ぜひ参加してみることをおすすめします。

学校インターンシップに参加したいという方は、まず所属大学のホームページや就職支援センターなどで情報を探してみましょう。参加資格やインターンシップの時期、申込期限などの募集概要を確認し、申込を行います。学年・学部・教職志望の有無など、参加資格は大学によって異なりますので、よく確認しましょう。

他にも自治体のホームページや民間企業が運営している求人情報サイト、私立校では学校の求人サイトなどにも掲載されることがあります。気になっている学校があれば、インターンシップを実施しているか一度調べてみてもいいかもしれません。

 


この記事では、学校インターンシップについて解説しました。

 

企業でのインターンシップも、学校インターンシップも参加することで様々なメリットを得られます。早い段階からインターンシップに参加すれば、今後の学生生活を送る上での目標ができたり、学びたいことの方向性を見つけることができたりするかもしれません。

 

通信制高校でもインターンシップを実施している学校もあります。気になる方は下記や「求人検索」からぜひチェックしてみてください。

 

インターンシップを実施している学校はコチラ
≫クラーク記念国際高等学校 
≫成美学園 

 

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